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2020年度 第4回 六華ゼミ 報告

10/9(金)、六華ゼミの第4回目が開催されました。

講師は、社会福祉法人札幌東川下福祉会 理事長 新堂大介さん。

「損保マンから保育園の理事長に!?~進学・就職・転職 家業を継ぐまでの「決断」~」をテーマに講義をしていただきました。

会場は、前回までの第1・2体育館から視聴覚室へ移り、間隔を空けての着席。講師の熱量と在校生のリアルな反応が入り混じる、臨場感あふれる空間となりました。

難航する就職活動から、自分にフィットする企業に出会い、そして新卒から18年勤めた大企業を退職し、家業を継ぎ経営者となる。大きな転換期、決断の道のりについて語っていただきました。

「大企業、組織で働くとは」を金融業界ならではのエピソードになぞらえ、自身の考え方、組織との関わり方についてのお話。また、採用担当の経験から、採用側から見た就職活動、お給料について、女性活躍の時代、今後の企業体制、と企業実態の核心をつく、盛り沢山な内容でした。

文系志望、理系志望に限らず、またどの組織形態に身をおいても、社会の一員としての自身の在り方について考えさせられました。

大きな組織の一員から、保育業界の経営者と全く異業種への転身ですが、経験から培われた自身のスタンスは変わらず、情報収集、職場・札幌市の保育の現状把握からスタートし、未来への明確な展望を持ち躍進されています。

アンケートでは、「専門的なことはもちろん、社会全体に関わる内容について聞く事ができたので、とてもためになった」、「就職や転職など大学受験の先にある漠然とした不安が解消されました」、「今まで知らなかった分野なので今日の講演で視野が広がりました」「特に配偶者とのキャリア譲歩について聞けたのが良かったです」と、知らない世界を知れて良かったとのコメントが多数寄せられました。家庭を大切にする新堂さんの気持ちも伝わってました。

興味深い話を一言一句逃すまい。とスマホで動画を撮りながら、紙の裏側まで熱心にメモを取る生徒の姿が印象的でした。

進路、職業選択の参考のみならず、高校生ではなかなか機会のない、社会との関わり方について知識を深めるいいきっかけとなったようです。

新堂さん、お疲れ様でした!