12/04(金)、六華ゼミ2020の8回目が開催され、モルガン・スタンレーで活躍中の松下素之さんにご講演いただきました。
演題は「英語の話せなかった僕が外資系で学んだこと」。
彼が就職した当時の外資系は、同期の仲間があまり選ばないマイナーな職種。「お客さんは日本人が多いから、英語が話せなくて大丈夫」とも言われていたのですが、初めに配属になったのは、ネイティブスピーカーのようにペラペラ話せる人ばかりの為替部。いきなりシカゴへ行くことになります。
「1年目から外国で働けるなんてラッキー」と思っていたのも束の間、英語がまったく通じない。聞いてくれない。避けられる。ショックを受け、「このままだとすぐにクビになってしまう」と精神的に追い込まれます。
そこから、彼は英語を必死に勉強し始めます。仕事を終えた後に英会話を学ぶ日々。英語の基礎を一つ一つたたき込み、トライ&エラーを繰り返しながら、1年間でそこそこ通じるくらいの英語を身に付けていきます。
その後、新人研修でニューヨークへ2か月間、ロンドンへ2か月間。いろいろな国の人と寝食を共にし、話をする機会を得ます。彼はそこでも多くのことを学びます。
松下さんが、英語を通して、仕事を通して学んだこと。
それは、色々な国の人とface to faceで本音を話せるようになり、自分が知らなかった世界を体感し、それまでの自分だったら許容できないことを理解し、受け入れられるようになったこと。「英語を話すことができなかったら、それはなかった」と彼は言い切ります。
また、「外資系」という仕事を次のように述べました。「外資系は、変化し続けなければ生き残れない。大切な考え方は、『ピンチをチャンスとみられるか』だ。ピンチと捉えてすぐに対応し、チャンスとみて新しいことにチャレンジすることで、この世界に生き残っていける」
どの仕事にも通じる示唆に富むお話に、私はメモをとり続けました。
受講した180名の現役生たちにとっても、大切な学びの機会になったようです。六華ゼミ後のアンケートの一部をご紹介します。
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私も将来海外を中心に仕事をしたいと思っているので、とても参考になりましたし、さらに海外への道に魅力を感じました。
外資系に元々興味があったのでとても参考になりました。金融となると数理の技術をかなり使う印象を受けたので、今の高校内容をしっかり身につけようと思いました。ありがとうございました。
僕も英語が得意ではないのですか英語ができるとメリットもたくさんあるとわかったので、得意にしていきたいと思いました。ありがとうございました。
本日は有難うございました。私は海外の人と将来ふれあいたいと思っていたので、とても参考になりました。やはり、様々な国の方と交流を持つと、視野も広がってゆくのですね。
理系に進むと金融関係の仕事に就くことが難しいと思っていたけど逆に理系の方が有利なこともあるということを知って、調べてみようと思いました。海外の文化に触れたりすることに興味があるので、英語が読んだら書いたりできるだけではなく、話せるようにもなりたいと思いました。今日は講演してくださってありがとうございました。
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松下さん、素敵なお話をありがとうございました。
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