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2020年度 第6回 六華ゼミ 報告

 

11/6(金)、六華ゼミの6回目が行われました。

講師は、上川農業試験場 水稲グループ主査の木下雅文さん。

「ゆめぴりか」の開発秘話をお話しくださいました。

品種改良には「知力・体力・時の運」(このフレーズは好きだったあのクイズ番組からいただいたらしい)が必要だと彼は言います。

 

どのような品種をどのように作っていくのかという計画性、30℃以上で湿度がほぼ100%の室内での受粉作業、手作業で行う田植え…思い通りにいかない「生き物」を相手にしているがゆえに、並々ならぬ工夫や努力を重ねて「ゆめぴりか」をつくりあげたことがお話からよくわかりました。

 

また、働き手の減少など目の前に横たわる様々な課題を解決すべく、研究者として、おいしさは当たり前のこととして、よりたくさん収穫できてより作りやすいお米を作るために研究を続けていきたい、と力強く語りました。私たちにもできることは何かないか、と考えさせられました。

さらに、木下さんは、「人生グラフ」を使い、これまでの人生の好調期・不調期を曲線で表現し、人生うまく行く時もあればそうでない時もある、と現役生を勇気付けました。

最後に「君たちのもつ素晴らしい能力を生かして人の役に立つことをしてほしい」とエールを送り、70分の講演を締めくくりました。

 

ゼミ後のアンケートに寄せられた以下のコメントからも、彼のメッセージが現役生にしっかりと伝わったことがよくわかります。

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仕事をする上での「人の役に立ちたい」という気持ちの重要性がよくわかりました。僕もそういった自分の気持ちに従って将来を選んでいきたいと思いました。ありがとうございました。

 

人のためになる仕事であり、自分の楽しめることをすべきだという言葉がとても印象に残りました。自分の興味と職業を結びつけることに今悩んでいるのですが、自分の意思を強く持つことを忘れずに考えていきたいと思います。ありがとうございました。

 

農学についてあまり知らなかったし、正直興味もあまりなかったけれど、今日の講義をきくと、自分の今後の進路として農学も視野にいれたいなと思いました!楽しかったです!ありがとうございました!!ちなみにわたしもバトミントン部です!親近感がわきました!

 

自分が何をやりたいかどうしたらいいかわからなくても、やってみたなきゃ分からないというのがすごい心に残った。今自分に向いていることとか将来についてあまりプラスに考えることが出来ていないけれど今回は農学系の話を聞けて視野が広がったし興味をもてた。私もバドミントン部だったので親近感をいだけました。とても面白かったですありがとうございました。

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木下さん、すてきなご講演をありがとうございました。